投稿

10月, 2024の投稿を表示しています

役割演技から「ふるまい」の裏側を考える

イメージ
   本校では「一人一授業」を研究授業として指導案を配布し、互いの授業から学ぶ取組をしています。その中で、昨日は社会の「模擬裁判」(「三匹の子ブタ」を題材に、オオカミを退治した子ブタの有罪・無罪を考える)で、3年生のこどもたちがで名演技をみせていました。証言や行動の裏側に潜む真意を探りつつ、それも証拠とはならないもどかしさの中で判決を考えていきます。(ねらいとしては、裁判員裁判の難しさを体験することだったと思うのですが…なぜかそれぞれの「名演技」に、気持ちが持っていかれます)また、役割演技をした生徒は、セリフには表れない「何か」をつかみながら考えていきます。  今日の道徳では、列車の中でこぼれる缶コーヒーにまつわる場面を3年生が、これまた列車の中で席取りをして注意を受ける場面を2年生が、それぞれ取り上げた授業の中で、それぞれの登場人物の「ふるまい」の真意や人として必要なことを考えていきます。ここでも役割演技を通して、その裏側の心の動きを追体験していくのです。  「わかっているけど行動できないことを知る」(人間理解)「対話の仲間や登場人物の思いを知る」(他者理解)「生きていく上で大切なことを知る」(価値理解)など、道徳では「ともによりよく生きる」ために必要なことを学んでいます。     1年生の道徳では、新幹線の清掃業務を仕事とした教材で、「新しいプライド」を考えていました。途中、「この「プライド」って何?」と話しかけると、すぐにパソコンに打ち込んで「プライド」という文字の意味を調べてくれました。授業の中での意味合いを聞いたつもりだったのですが、今はこうやって子どもたちはすぐにPCで調べ解決していくのですね。たいしたものです。    

運動会の振り返り 1年生から

イメージ
   秋の空です。今日から全員冬服での衣替え完了。渡ってきた白鳥の鳴き声が響き、冬に向けて季節が移行していることを感じています。 以下、運動会の振り返りの文章を出していた学級通信がありましたので、その成長を感じていただきたく、ピックアップして転記いたします。 【運動会の振り返り~1年生】 ・ 中学校での初の運動会だったので少し緊張していたのですが、“選抜リレー”を見るときは緊張も解けて、とても楽しめました。ダンスでは、緊張して動きが硬くなってしまいましたが、前にいた小学生くらいの子が一緒に踊ってくれました。~全員リレーでは、走っているときに「がんばって~!」と応援してもらって、とてもうれしく励みになりました。 ・ みんなで運動会を盛り上げるために頑張っていたと思うし、ちゃんとルールを守って観戦していて、楽しい運動会になったと思います。小学校とはいろいろ違ったけれど、見ることも参加することも楽しむことができました。 ・ 1年のよっちょれは、ほとんどの振りを大きく、上手に踊ることができました。最後の先生の背負い投げもすごくばっちり決まったし、みんなしっかり声を出して、よりかっこいいよっちょれダンスになったと思います。 ・ 全員リレーでは、練習のときに3位だったので「大丈夫かなぁ~」と思っていましたが、みんなが全力でアンカーに繋ぎました。3年生の最後の大きな行事をみんなで盛り上げることができて、すごく思い出に残りました。 ・ どの競技もとても盛り上がって楽しかったです。特に選抜リレーのラストはとっても面白かったです。6年生のときに、陸上記録会でリレーをやって楽しかったので、今回のリレーもとても楽しみにしていました。予想どおり、先輩たちもカッコよくて良かったです。来年も最高の運動会にしたいです。 ・ 初めての実行委員はすごく苦労しました。でもそのおかげで、仕事をやりながら特等席で観戦できたり、陰で支えることの大変さを知ることができたりと、いい経験になったんじゃないかと思います。  

見せつけろ鶴中魂 秋晴れ運動会

イメージ
   昨日、素晴らしい秋晴れの中「見せつけろ鶴中魂~狙うものは優勝ただ一つ~」をスローガンに、大運動会が開催されました。全員の運動会への熱い思いが雨雲を押しやり、朝早くから夕方遅くまで準備をしてきた大活躍の実行委員のおかげもあって、誰もが最後の瞬間まで全力プレー大成功の運動会となりました。接戦の末に順位は決まりましたが、いたるところに「勝ち(価値)」ある姿がたくさんありました。真剣であきらめない表情の数々、楽しく明るい応援、気落ちした仲間へドンマイドンマイのかけ声。個性豊かな美しい学級旗、迫力と誇りの選手宣誓、最後尾でゴールした仲間への胴上げ。チームワークのプレーとともに、互いへの温かい励ましや、骨折した級友への率先した配慮(それでも走っている生徒も多くて?!)たくさんの名場面がありました。赤・青・黄色の光の三原色が混じり合い、大きな光となってキッラキラに輝いた子どもたちの姿です。    

地域防災訓練

イメージ
  2学期が始まりましたが、全国中学校長会に出席させていただいたため、始業式から2日間子どもたちに会えずじまい。新人戦での学びの様子、新たな決意など聞きたかったのですが、申し訳ないことでした。担任時代など特に感じることでしたが、1日出張でも「浦島太郎」状態になり、子どもたちに遅れを取っているような気がしていました。それだけ、中学生は日々すごい勢いで成長しているということですね。  先日の土曜日は地域防災訓練で、中学生の有志が、プチレスキューで学んだ技術と共助の精神を持って、1年生が「投光器点灯」、2年生が「心肺蘇生」、3年生が「仮設トイレ組立」を、300名以上の地域の方々とともに行いました。 「こうやって引くと作動します!」「このくらいの強さで圧迫しなければダメです」など、説明をしながらの活動では、誰もが機敏な動きも見せていました。3年生担当の仮設トイレでは、協力体制の素晴らしさで10分もかからず組み立てていきます。皆さんからねぎらいやお褒めの言葉もいただき、照れくさそうな表情です。郡市長も視察にいらして、生徒たちとお話もしてくださいました      いよいよ運動会まで3日となり、縦割り練習会や学年練習会が行われています。秋の日差しが眩しい中ですが、元気いっぱいに練習しています。当日の活躍も、ぜひご覧ください。

1学期終業式

イメージ
   終業式、といいつつ、この写真はそのあとの新人戦に向けた部長たちの決意表明でした。 いつの間にこんなに立派に、仲間を称え,希望を語れるようになったのでしょう!ほれぼれとしました。選手のみなさん、 全力を尽くして、試合をおおいに味わい楽しんできてください。 なぜなら、勝っても負けても、オフィシャルであっても、そこかしこに中総体までの指針となる、大きな学びがありますから。 ベンチや応援席の人たちも、全力で鶴中を応援して力を与えてください。どうぞよろしくお願いします。  なお、終業式では、各学年の代表生徒の、自身と仲間への視点を持った成長を感じさせる振り返りのあと、こんな話もしました。 ~ 情報もあるときは有益ですが、時として間違っていることもあります。それを見抜く判断する力をもたなければなりません。 ときに私は、こんな情報を見つけました。 フリー百科事典のサイトでの「鶴谷中学校」です。~ 「仙台市立鶴谷中学校は、宮城県仙台市宮城野区鶴ケ谷五丁目にある公立中学校。通称は「鶴中」(つるちゅう)。 通称は「鶴中」であるが、近隣に位置する仙台市立○○中学校も同じく「鶴中」と呼ばれるため注意が必要である。( ○○中学校にも「注意が必要である」ことが同じように書かれていました。)  そして、鶴谷中だけに書かれている、ある一文を見つけました。 それは「とても活発な生徒が多く、明るい挨拶が見られる」という文です。 さて質問です。この情報は「嘘」なのでしょうか?「真実」なのでしょうか? (2,3年生の学級委員に聞いてみたら、すぐに「真実です!」と返答がありました。とても熱く理由を語って!みんなから拍手喝采でした。)   フリー百科事典自体、いろいろな人がつくっているため、冒頭には信憑性には欠けることが明記されています。でも、鶴谷中学校を「活発な生徒が多く、明るい挨拶が溢れる学校」と見極め載せた人が、ここに確かにいたということです。ありがたいですね。  私も皆さんと同じように「真実」だと思います。仲間を信じ、挨拶を響かせている。さらに先生たちとも、とても仲がいい皆さんです。本当に「いい学校だよなぁ」と思うのです。だからこそ、さらにこれは「真実」だと胸をはりたい!校長はそう思っています。  これから1学期の学習の成果が記録された通信票が渡されますが、その通信票をよく見ながら,自分...

1学期の締めくくりに向けて

イメージ
   明日は1学期の終業式。通信簿が配付されることに気を取られてしまいますが、やはりここまで半年間頑張った自分を仲間を振り返り、たたえ合い、そして2学期に向けて新たな目標をつくるときでもあります。   武道館入り口 各学年の集会をちょっとずつ覗きます。2年生は、生徒の目から見た学習や生活の様子の良かったところ・改善点を発表していました。たしかに、この話は先生たちがするのが定番ですが、ずいぶんと生徒たちの方がシビアに反省して改善をうながしています。そんな客観的な視点や向上心も育ってきたのだと感心しました。3年生は、やはり受験に向けての様子ですが、基本的な生活態度にも言及してお話されていました。ここからが「受験生」としての本領発揮です。ちなみに靴の並べ方!こんなところも、さすが3年生です。  1年生は・・・集会を覗くと突然「始めに校長先生からお願いします!」と、司会の学年委員から突然ご指名を受けました。校外学習の集会のときもそうでしたが、この1学年リーダーたちの、臨機応変さにビックリさせられます。とっさに「頑張ること」の話はしましたが、彼らに「一本取られた」感は否めません。まいった!これからの成長も大期待です。 今日は給食センターの方々が来校され、給食の様子を見ながら講話をしてくださいました。センターで使っている器具も交えての調理説明に「お玉に頭がはいってしまう」「お風呂より大きい鍋だぁ」「ぜんざい、ぜんぜん美味しいです」など、1年生らしい感想も飛び出し、学びと和やかさのあるランチタイムとなりました。  今日の給食は「栗名月」にちなんだ、白玉栗ぜんざいと、赤魚の煮付け、沢煮椀です。残食が少なくて、センターの方々もうれしそうでした。 久々に雨が上がり、やっとグラウンドでの部活動が再開されました。どの部も新人戦前の最後の調整練習に入っています。

あいさつ運動をつなぐ 

イメージ
   今週で3年生の生徒会役員が参加するあいさつ運動は終わりとなります。「皆さんご協力ありがとうございました。挨拶運動はこれから後輩の皆さんに託します。これからもよろしくお願いします」と、生徒会長からの思いをを受け止めるまなざし。こうやって少しずつ、次にバトンが渡されていくのですね。  2年生の理科では「人体解剖図」なるものを切り出し重ね合わせ、色を塗って確認していました。コンピュータや教科書で見ているだけでなく、「切り抜いて」形状を確認し、「重ねて」その配置をイメージします。作業で人体の複雑さを実感です。先生が「こういうこともしたかったでしょ?」というと「先生がさせたかったんでしょ?」と返す生徒。このフェアネスで温かな授業の雰囲気も、なんかいい感じです。 先ほど、以前の学校の生徒から手紙が届きました。県内弁論大会で準優勝したこと(その弁論文も手紙に入っていました)、大学進学に向けて指定校推薦をもらうために私立高校で頑張っていること、中学校卒業のときに私が「幸運は不運のふりしてやってくる」といった言葉どおりに、今がそうなっていること・・・そんな様々を伝えたくて、わざわざ送ってくれた手紙でした。生徒が卒業生が、ひたむきに頑張っている姿は、いつであっても教師冥利に尽きる、なんともありがたい出来事です。  今日の給食は、新人戦に向けての応援献立。栄養豊富なかつお(「勝つ」にかけて)の揚げ煮、野菜の即席漬け、生揚げとじゃがいもの味噌汁、そしてリンゴでした。       

プチレスキュー

イメージ
   今日は2年生の「プチレスキュー」講座として、心肺蘇生(胸骨圧迫・AED)の実習を行いました。命を守る・救う行動の重さに気付いた後は、真剣に取り組む様子がありました。  プチレスキューとは、東日本大震災のときの中学生の活躍も踏まえ、いざというときに、自分や周囲の人たち、地域の人たちの命を守る行動に取り組める姿勢を育てようと始められたものです。  本年度の1年生は投光器・発電機の起動方法や消火ホースの使い方、3年生は簡易トイレやパーテーション等の組立、そして2年生は心肺蘇生を学んできました。それぞれそれを「できるようになる」ことも大切ですが、その学びを通して「いざというときも行動を起こせる姿勢」をつくることが、この活動の一番の目標でもあります。 1年生は、消防署の方々やSBLの皆さんから教えていただきながら。(9/6) さすがの3年生は、自分から考え、工夫をしながら組立作業を行って。(9/25)  10月19日の地域防災訓練に、各学年の中学生が参加します。今回学んだ「プチレスキュー」の技を、SBLの方々と一緒に訓練する(披露する!)活動を担うと同時に、地域の方々からの期待も担います。がんばりましょう!