震災について
7月28日(火)、熊本県で大きな地震が発生しました。突然、地鳴りとともに激しい横揺れに襲われたとの報道に、自然災害の恐ろしさを改めて感じました。熊本県では、10年前にも28時間以内に震度7の地震が2度発生し、熊本城の石垣をはじめ多くの文化財や建物が大きな被害を受けました。現在も復旧が続く中での今回の地震です。「またか……」という思いが胸をよぎるとともに、気温が36度を超える猛暑の中でライフラインが停止し、不安な日々を過ごす被災された方々の状況を思うと、涙があふれました。そして報道で見るたびに、必死で救助をされている方々に頭が下がります。「自分に何かできることはないか」とも考えるのです。
先日、私は石巻市にある震災遺構・大川小学校を訪れました。北上川のすぐそばに建つ校舎は、東日本大震災で高さ8メートルを超える津波に襲われ、今なおその凄まじい被害の跡を残しています。大きく損壊した校舎を目の前にすると、自然災害の恐ろしさと、そこで失われた多くの尊い命の重みを改めて感じました。
東日本大震災の発生から15年が過ぎました。皆さんは、まだ生まれていなかった時の出来事です。だからこそ、私は東日本大震災のことを、震災を経験していない皆さんにどのように伝えていけばよいのだろうと、いつも考えています。大切なのは、単に災害の恐ろしさを知ることではありません。多くの尊い命が失われた事実を心に刻み、命を守るために何を学び、どのように行動すればよいのかを考え、その教訓を次の世代へ受け継いでいくことです。こうした話を聞くと、不安な気持ちになる人もいるかもしれません。しかし、防災について学ぶことは、不安になるためではなく、自分や大切な人の命を守り、自分たちの未来を切り拓く力を身に付けるためなのです。
私の大好きな歌に「花は咲く」があります。その歌には、「誰かの未来が見える 悲しみの向こう側に 花は 花は 花は咲く いつか生まれる君に」という一節があります。私は、皆さんこそが震災後に生まれた「希望の光」だと思っています。そして、その光は皆さんの学びや行動によって、さらに次の世代へと受け継がれていくものです。
本校では、6月に地震を想定した避難訓練、9月から10月にかけて防災教育「プチレスキュー」、10月には地域防災訓練へのボランティア参加、11月には火災を想定した避難訓練を予定しています。一つ一つの活動を自分事として捉え、主体的に参加してください。その積み重ねが、自分の命を守る力となり、周りの人の命を守る力にもつながっていくことを願っています。



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