校内の風景
校内の風景です。
4月下旬から5月上旬にかけて、全クラスの授業を参観しました。生徒の皆さん、受け入れてくれてありがとうございました。今後も参観させていただきますので、よろしくお願いします。
私の専門は数学です。私が数学の教員を志すきっかけとなったものの一つは、私がついたある嘘からだったように思います。
私は小学生の時に算数が得意でした。だから、まだ授業で習っていない平行四辺形の面積の求め方を聞きかじり、友達に得意げにひけらかすように、「そんなの簡単だよ。底辺かける高さだよ」と知ったかぶりをしてしまいました。ところが友達は「何でそうなるの?」と聞いてきたのです。私は焦りました。答えは分かっていても理由が分からない。「そんなの簡単じゃん」と言いながら、あのヘンテコな形をした図形が、何で長方形と同じように面積が求められるのだろうか私は考えました。でもどうしても分からなかったのです。私は「また友達から聞かれたらどうしよう」と焦りました。知ったかぶりをした嘘がバレちゃうと思ったからです。しばらくしてその単元の授業になりました。ところが先生はあっさりと一本補助線を引いて、平行四辺形を2つに分けて、反対側にくっつけました。すると長方形になったではありませんか。あんなに焦ったことがいとも簡単に、何事もなかったように解決したのです。感動したのと同時に、嘘がばれずにほっとして涙がでました。しかし周りの生徒や先生は、そんな私の事など知る由もなく、淡々と授業が進んでいったのです。私は知ったかぶりをした事を反省したと同時に、数学って面白いと思いました。ちょっとした発想の転換で、あんなに悩んだことが解決したからです。
今思うと、あの時感じた感動を、他の人にも伝えたいと思ったことが数学の教員を目指した一歩目になったのではないかと思い返します。分からない事はどんどん質問してください。皆さんに分かってもらえるように頑張ります。
先日見たドラマでこんな言葉がありました。
「学ぶ事は、時に世を渡る翼となり、時に身を守る刀になる」
武家の娘として生まれた主人公が、人生が上手くいかず、幸せを人に委ねている自分自身を省みて決別し、ナースを目指すための心の指針にする言葉です。自分で学んで身に付けた事は、一生誰にも取られることのないもの、自分というアイデンティティを形作るもの、自分に広い世界を見せてくれるものである。そういった大切なことを感じました。
ぜひ、授業で分からないことがあったら、「分からなかったのは校長先生も同じ」と思って、遠慮せず質問してくださいね。
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