三高生の出前授業
三高生が、探究学習で自ら学び創意工夫した内容をひっさげ、鶴中生に向けて出前授業を行ってくれています。これまで「SNS炎上のしくみ」「防災ゲーム」などを行いましたが、今年は、3年生に向けて、裁判の「陪審員として考える」授業を行いました。ある事件の検察側・弁護側の調書に基づき、これまでの判例も参考に、被告の懲役〇年を、グループごとに考えます。最初はすぐに導きだそうとしていた判決でしたが、後からの証人の言葉や事件の場面や状況に憶測が飛び、迷いが生じます。「被告は発見者と知り合いだったのでは?」「もしかしたらこの傷は前からあった?」テレビの推理ドラマさながら、調書には出てきていないことにも考えをめぐらせます。(中学生、結構やるなぁ!と思った瞬間がたくさんありました)しかし・・・憶測に対する決定的な証拠がないため、事実からのみ判断した判決に絞り、みんなで考えます。
三高生が根拠をもとに導き出した模範判決の懲役年数に最も近いグループが、1回目の得点(5点)を獲得していました。しかし、その後の得点は「陪審員として議論したか」に焦点があてられます。「被告人の動機について十分な議論ができたか(5点)」「過去の判決をもとにできた(5点)」「犯罪の結果を踏まえた(5点)」「計画性について議論できた(5点)」「情状酌量の余地について考えられた(5点)」・・・・これを自己評価で行っていきます。なるほど、ねらいは「陪審員として考える」ですからね。
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