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11月, 2024の投稿を表示しています

新しい学び

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 新しい執行部となり、挨拶運動の運営が後輩たちに移っています。受験生でもある3年生はいつも変わらず多くの人数が集まり、それに負けじと1,2年生多く集合しています。そのため、ちょっと早い時間設定のため、登校生徒よりも待ち受ける生徒の数の方がとっても多くて!通る生徒は、ちょっと勇気がいるはずです。ともあれ、この寒い中でなんともいい眺めです。   今日は、2年生数学の授業で、先生方の研究参観授業でした。分かりやすい授業で定評のある先生なのですが、今日の主役で説明をするのは生徒です。あえて図形の難問が提示され、解き方をグループで考え、その説明を組み立て発表します。もちろんクロームブックを使って!最後には、その解き方をクラス全員で「共有」します。  説明の中でも、どんどんスライドを替え、色を替え、参照場所を切り替えながら。最後には、自分が学びたい解き方を選び取り、「シンキングツール」を使って復習し、まとめを書きます。主体的で対話的な深い学びの実現です。新しい学びはここまできています。「こうやって説明すると分かりやすい」「他の人の説明で、やっとなるほどと思った」などど、まとめに達成感や納得し合うことばが並びます。自分がとことん考えたからこそ、受け止められるのでしょう。    今日の給食は、さばの香味焼きと切り干し大根のサラダ、豆腐とかき玉汁、洋梨缶です。お魚ふりかけも付いて?カルシウムばっちりの給食です。  今月は「みやぎの給食」として、県内の食材をふんだんに用いた内容となっています(笹かまぼこや油麩、ミヤギシロメという大豆もよく登場します。)        

心の仕事

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    鶴谷特別支援学校から出張作品展覧として「ひかり野作品展」が職員室前に設置されています。その一つ一つの作品の丁寧さ、温かさにじっと見入ってしまいます。そしてつくるところを想像します・・・この刷り方は?このタイルの組み方は?この磨き方は?と。気が付けば私だけではなく、他の先生方や生徒たちも見入っています。それは・・・  「民藝」の価値を発展させた柳宗悦の言葉にこんな文章があります。  手はただ動くのではなく、いつも奥に心が控えていて、これがものを創らせたり、働きに喜びを与えたり、また道徳を守らせたりします。そうしてこれこそは品物に美しい性質を与える原因であると思われます。それ故手仕事は一面に心の仕事だと申してよいでありましょう。手より更に神秘な機械があるでしょうか。(柳宗悦『手仕事の日本』から)  「よく見せよう」なんてものは最初からなく、自分の手で「つくる喜び」のみが存分に溢れている作品、丁寧に心を込めての作業自体を楽しんでいる作品に出会うことがあります。そんな作品から伝わる、なんとも透明な思いにひき付けられてしまうのでしょうか。「心の仕事」ゆえんの感動かもしれません。 3年生が、近くの保育園で家庭科の保育実習を行っています。そこで、自作の絵本を使って幼児に「読み聞かせ」をするのですが・・・絵の上手い下手よりも、読み手のニュアンスやその絵本の手書きのぬくもり、そして貫く思いに素直に反応してくれます。ここでも「心の仕事」に純粋に感じているものがあるのでしょう。(かわいすぎて中学生はメロメロでした) しかし、読み上げる3年生男子の動物の声色の低い響き!ちょっと怖くて、幼児たち・・・引いてました。

小さなお客様 柔道 クリプロ

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   小学校の「町たんけん」で、中学校訪問をした小学生たちです。立派な声をそろえたあいさつと質問の数々、そして回答を一生懸命メモをとる姿。中学生の授業も興味津々にじっくり覗きます。中学生も、いや誰もがこんなときがあったのだと眼を細めてしまう姿です。  昨日から、今年も講師の先生をお迎えして「柔道」が始まりました。講師の先生お話に引き込まれ、背筋が伸びていきます。相手を敬う気持ち、礼の仕方、日本人としての在り方。1年生の最初は、礼や柔道着の着方・しまい方がメインですが、いつもまにかお話に引き込まれ、あっという間に授業が終わってしまいます。「次回も楽しみ!しっかり早く来ないとだめですね」と、自分に言い聞かせるように一礼し、武道館を後にする子どもたちです。  放課後は「クリーンプロジェクト」、地域の皆さんや小学生と一緒に落ち葉を集めます。この寒さでいっきに落ちた葉が道や斜面を埋め尽くしているところを、子どもたちがどんどんかき集めてゴミ袋に入れていきます。今年も300個近くの袋で落ち葉を回収しました。「そういえば、道がきれいになったなぁ」と、気が付いていただけると幸いです。    

あ・い・う・べ

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    今日の朝は、モーニングプロジェクトで、「HERO」の曲が流れる中、有志の皆さんが校舎内を掃除していました。昨日は1,2年生の中間考査もあり、消しゴムかすもたくさん出ていました。人がたくさんいるところは、なぜかホコリもたまります。気持ちよい環境でスタートできる朝。じつは掃除をしている人たちが、いちばん清々しく感じているはずです。  保健室前に、いつも「健康」に関する様々な情報が、一工夫加えられて掲示されています。今は歯に関する掲示物「あ・い・う・べ」と口を動かして、唾液の分泌を促しながら口の中を清潔に保つ情報です。この歯の「あ・い・う・べ」をめくると!先生方の、ここぞとばかりの「あ・い・う・べ」のなんともいえない表情が登場していました。これはなかなかインパクトがあります。子どもたちも大喜びです。  保健委員会のクイズ形式のめくりものも秀逸。例)「Q:魚は虫歯はならないのか?」「A:いつも水を含んでうがい状態なので、なりません」(なるほど!)などなど。  ちょっと前は、目玉おやじがたくさん掲示された「眼の健康」、その前は、清涼飲料水に含まれる砂糖の量を自動販売機の台紙にくくりつけたペットボトルに示していました。 こうやって子どもたちに楽しく健康を考えさせる、保健室の先生の見事な工夫です。   ボトルをひっくり返すと砂糖の量が表示されて!その量に、またびっくりです。

はたらくこと

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  先週の専門委員のときだったでしょうか、「ボランティア委員にボランティアで協力して作業をする生徒たちが増えています」と、担当の先生から報告をうけました。委員会の後に、清掃や花壇整理をするボランティア委員の活動に、「僕も私も」と、どんどん人が増えていったのだそうです。なんか、いいですよね。  職場体験前に、2年生に「働くことは「はたをらくにする」こと」。その意味を考えながら体験してきてくださいね」と話をしました。(さてどうでしょう?)体験修了後、いろんな事業所の方々から一生懸命取り組んだ様子にお褒めのことばが届いています。感謝とともに、皆さんのまとめに、そんな「はたらくこと」を考え発表されていれば、うれしい限りです。 それでは、体験の様子を先生方が写したものがありましたので、少し紹介します。

秋深まり 人深まる

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   申し訳ありません、2週間ご無沙汰しました。「芸術の秋」「勉学の秋」関係で、作品審査や展覧会、研究大会などなど、学校不在のことが多く心苦しい限り。そんな中でも、生徒たちは3年生の進路説明会、2年生の職場体験を経て、新しいステージに入って成長していて・・・なんだか置イテケボリをくらった気がしています。そして1,2年生も明日中間考査。難しくなってきた学習の成果を試すのでしょうが、鶴中生は精一杯取り組むことでしょう。  今日はこんな成長もみられました。突然ですが6時限直前に「予告なしの避難訓練」です。調理室から火が上がったこととして、生徒たちだけで校庭に避難してきます。ふざける生徒は・・・誰もいません!!そして、さすが3年生、一番早く校舎から出て整列完了。次に2年生、1年生で決まっていきます。6月に「予告ありの避難訓練」は、5分27秒でしたが、今日は5分17秒。予告なしにも関わらず、10秒縮まっています!すごいですね。  あまりにも寒いので講評は短くしました。各教室で「この寒さで1~2時間避難することになったら、何が必要だったか」「避難に当たって、声を掛け合って確かめることは何か」など、振り返りをしっかりしてほしいと思いました。  3.11の避難では、校庭に全員が避難をしたのを確認しても、地面がグラグラと大きく揺れ続け、何かを取りに校舎に戻すことはできませんでした。雪も降ってきて、薄着で避難をしてきた生徒には、さらに辛い時間が待っていました。多くを語らなくても、プチレスキューや地域避難訓練に積極的に参加している鶴中生ですので、この場合にも様々に気付きができるはずです。  ちなみに、この頃思うのは、どんなことにも隠されている学びを見逃すまいとする「深い生徒」が増えてきたことです。心のひだができてきたとでもいうのでしょうか。それは、自分のことだけでなく、仲間のこともそうです。先日学校見学に来た方々も、「校内に貼られている生徒たちの感想が、自分の成長だけでなく、仲間や集団の成長を見抜いている文章がとても多くて感心します」と言ってくれましたよ。