駅伝大会②
昨年度は、走る区ごとのタイムレース(暑さのため様々にやり方が検討された年でもありました)での開催でしたが、今回は襷リレー(2年ぶり)が行われた大会です。駅伝は、襷でつないでこその競技、そして一人で走っていても、仲間と走る一体感を見事に感じられる競技だとしみじみ思いました。
女子は一人でも抜けたら出場できない5名での挑戦。もちろん、誰一人として陸上競技のアスリートではなく、各部活動から引退した3年生3名と、バスケット部と並行して取り組んだ2年生2名の構成です。練習を始めたときは、昨年の大会記録と比べ、ため息をつきつつ「ビリにならなければいい」などと弱気な発言だったのに!どんどん力を付け、本番は44校中27位の大健闘を見せました。3年生は怪我や勉強、そして責任感に押しつぶされそうになりながら、よくぞ踏ん張ってここまできてくれました。「抜かしていくのも醍醐味」と話していたのですが「それが楽しかった!」と満足そうに微笑んだのは2年生です。全員が誇らしく胸を張り、みんなにその過程を伝えてほしい成長の姿です。
男子は、3年生2名、2年生6名、1年生1名のメンバーで始まりました。昨年度から走っているメンバーも多く、最初からチーム一体感のある練習ぶり。最後の方のタイム計測では、一人のメンバーの走りに、入れ替わりながら伴走し、互いに力強く励まし続ける様子は感動的でした。本番では、走る直前でも、スタンドで応援する仲間や保護者の方々、私にさえも笑顔で手を振ってあいさつする、なんと前向きな余裕!それでも走り終わると倒れ込むように戻っていく姿に、全力で戦い抜いたことが見て取れました。堂々の8位入賞(昨年だったら県大会出場だった順位です)、そして3人が区間賞入賞を勝ち取りました。3年生の見事な粘り強い走りを受け継ぎ、きっと来年も頑張ってくれることでしょう。そんな襷さえも、しっかり引き継がれたように思います。(自分の部活動とともに、駅伝部への「伴走」を続けた先生たち。当日も要所要所での励まし、絶対に彼らに大きな力になったはずです。)
とはいえ、来年は暑さ対策のため、開催方法が変更されるかもしれません。襷の素晴らしさを再認識し、形式が変わってもその継承を望むばかりです。
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